総合労働相談で「いじめ・嫌がらせ」が5年連続トップ

 平成29年6月16日,厚生労働省が,全国の労働局や労働基準監督署等で実施された総合労働相談の結果を公表したので紹介します。

 

 平成28年度の相談件数は1,130,741件で,ここ5年間で一番多かったようです。労働相談は,やや減少傾向だったのですが,平成28年度で急に増加に転じました。電通事件後に働き方改革の機運が高まり,労働問題についての報道が増えたことに,何か原因があるのかもしれません。

 

 労働相談の内訳で,最も多いのが「いじめ・嫌がらせ」で全相談の中の22%を占めています。また,以前は,「解雇」の相談件数が多かったのですが,近年は「いじめ・嫌がらせ」の相談件数が上昇の一途をたどっており,トップを維持しています。ブラック企業問題や,人手不足で職場に負荷がかかり,人間関係がギクシャクしているのが原因なのかもしれません。

 

 ニーズの大きい「いじめ・パワハラ」の問題に,しっかりと対応できるように研鑽を積んでいきます。