日本労働弁護団の働き方改革についてのリーフレット

 現在,政府が進めている働き方改革について,日本労働弁護団が問題点を分かりやすく解説したリーフレットを作成したので,紹介します。

 

 働き方改革では,時間外労働の上限規制が注目されていますが,その一方で残業代をゼロにする法案が検討されています。高度プロフェッショナル制度とは,年収1000万円以上の専門職が,使用者と合意すれば,どれだけ働いても残業代が支払われなくなるというものです。現行の労働基準法では,労働者が残業した場合に,使用者が労働者に残業代を支払うことによって,時間外労働を抑制しているのですが,どれだけ働いても残業代が支払われないのであれば,長時間労働が蔓延するおそれがあります。また,当初は年収1000万円以上の専門職が対象であったとしても,いずれは,年収要件が引き下げられ,多くの労働者が対象となり,残業代がゼロで働かなければならなくなるリスクがあります。

 

 また,企画業務型裁量労働制の拡大も検討されています。裁量労働制とは,どれだけ働いても,労働時間は一定の時間とみなしてしまう制度で,例えば,12時間働いても,8時間労働とみなされてしまい,4時間分の残業代が支払われないことになります。現行の企画業務型裁量労働制の対象業務は,事業の運営に関する事項についての企画,立案,調査及び分析の業務となっていますが,提案型の営業等にも対象が広がるおそれがあります。

 

 高度プロフェッショナル制度も裁量労働制の拡大も,使用者が労働者の残業代を削減するためのものです。どれだけ働いても残業代が支払われなくなり,過労死・過労自殺を助長する可能性もあります。

 

 このように,高度プロフェッショナル制度と裁量労働制の問題点を漫画で分かりやすく解説していますので,ぜひ一度ご覧ください。日本労働弁護団のホームページから無料でダウンロードできます。

 

http://roudou-bengodan.org/topics/5055/

 

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