
石川県金沢市の労働弁護士徳田隆裕のブログです。
未払残業・労災・解雇などの労働事件を中心に,
法律問題を分かりやすく解説します。
労働者の方々に役立つ情報を発信していきますので,
よろしくお願いします。
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赤羽雄二先生の「ゼロ秒思考~頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング~」
という本を読みました。
普段生活していると、いろいろなことで不安になったり、
イライラしたり、モヤモヤしたりすることはないでしょうか。
私は、これまで、仕事や家族のことで、
モヤモヤすることがあっても、頭の中をぐるぐる巡って、
そのままにしていて、結局、モヤモヤのまま過ごしていました。
この頭の中になるモヤモヤを、紙に書くと、頭がスッキリし、
紙に書かれた自分の意外な考えを見て、
感情が落ち着くことに気づきました。
この気づきは、この本に書かれているA4メモに1分で書くことで得られました。
A4用紙1枚に、1分間で、頭に浮かんだことを、
そのまま書き出すというシンプルな方法です。
A4用紙を横に置き、1件1頁で、1頁を1分以内、
毎日10頁書くという方法です。
1分で全て書ききるのがミソです。
1分という時間の制約があるので、集中できますし、
自分の頭の中にあるモヤモヤを吐き出すのに、
ちょうどよい時間設定になっています。
A4用紙1枚に、1分で書いてみると、
意外な発想が紙に書かれるから不思議です。
例えば、「売上が下がる不安をどうするか?」
というテーマでメモ書きをしてみたところ、
「数字を意識しつつ、あまり考えない」、「なるようになる」、
「今はしかたがないと割り切る」といった言葉がでてきました。
普段は、売上が下がってどうしようと、
頭の中でモヤモヤしているだけで、不安が頭の中をぐるぐるめぐり、
何も解決しないのですが、こうやって言葉で書き出してみると、
不安に思ってもしかたがないのだと、割り切ることができて、
気持ちがスッキリしました。
売上が減って不安に思っても何の意味もありませんので、
そのことがわかっただけで気持ちが楽になりました。
著者の赤羽先生は、モヤモヤした気持ちをその場で言葉にして、
考えを深められるようになると、考えが進み、
スピードアップしていくと、おっしゃっています。
そして、思考の質とスピードを高めていくと、ゼロ秒思考に到達するようです。
ゼロ秒思考とは、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、
瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できるようになることです。
A4用紙1枚に1分でメモすることは、このゼロ秒思考へ到達するための、
日々のトレーニングとして最適なのです。
自分の中にあるモヤモヤをスッキリさせて、
不安を解消し、感情を落ち着かせるのに、
とてもよい方法ですので、これからも実践していきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
鴨頭嘉人先生の著書である
「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」を読みました。
鴨頭嘉人先生がマクドナルドのアルバイトから始まり、
社員となり、店長やスーパーバイザーへと昇進していく過程で
体験した失敗と成功をもとに学んだ、働く上で大切なことが、
小説を読むようにわかりやすく理解できます。
私は、この本を読んで、人間の成長や人材育成について学びましたので、
紹介したいと思います。
まずは、人間の成長についてです。
鴨頭先生は、マクドナルドから、
たくさんの成長の機会を与えてもらったとおっしゃっています。
マクドナルドでは、結果を出せば、次の新しいハードルが設定され、
成長のチャンスが与えられるようです。
今までできなかったことや、
やったことがない領域にチャレンジすることで成長のためのエネルギーがわきます。
できなかったことができるようになると、
成長したことの実感を得られて、自分を承認できます。
挑戦することが成長につながるのです。
人間は、無意識のうちに、現状維持を継続したくなります。
そのため、成長していくためには、意識的に、
新しいことに挑戦していくことが必要になります。
私は、現在、You Tubeに挑戦しています。
動画のネタをどうするか、どのようなシナリオにすれば、
視聴者に理解してもらえるか、どうすれば、
自分が作成した動画を多くの人に見てもらえるのか。
毎日、You Tubeのことで頭を悩ませています。
忙しい弁護士業務との両立に苦労していますが、
You Tubeに挑戦したことで、
動画による情報発信の新しい可能性に気づくことができました。
3分の動画をアップロードするのに3時間もかかっていて、
本当に大変なのですが、挑戦したからこそ、分かることもあり、
何よりも、がんばっている自分を承認でき、成長を実感しています。
この本を読んで、挑戦することの大切さを再認識することができました。
次に、人材育成についてです。
この本を読み、自分を越える部下を育てるという視点を学びました。
自分よりも能力のある部下が育てば、
組織としての力が増大して、成果があがりやすくなります。
鴨頭先生は、自分を越える部下を育てるポイントは、
尊敬であるとおっしゃっています。
部下という名称のとおり、自分よりも下の者というスタンスでは、
部下はそのことを感じ取り、
自ら能力を開花させることをしなくなるおそれがあります。
部下を一人の人間として、尊敬し、
共に成長していく過程で、自分を越える部下が育っていくのです。
答えは自分の中にあるのではなく、相手の中にあると信じて、
人の成長の手助けをしていきたいです。
炎の講演家として、絶大な影響力を持つ鴨頭先生の
失敗と成長のストーリーを知ることができますので、
鴨頭先生のファンの方にはとてもおすすめの一冊です。
本日もお読みいただきありがとうございます。
弁護士の大切な仕事の一つに法律相談があります。
法律相談では、クライアントの法律問題について傾聴し、
クライアントに対して共感を示し、
クライアントの法律問題について解決策を提示します。
この法律相談でクライアントの話をしっかり聞けていないと、
クライアントの信頼を得られず、事件の依頼を受けられず、
弁護士にとってもクライアントにとってもデメリットが大きいです。
そのため、聞くことは、弁護士にとって
最重要のスキルといっても過言ではないでしょう。
聞くスキルを磨くための良書を見つけたので紹介します。
赤羽雄二先生の「自己満足ではない徹底的に聞く技術」という本です。
この本では、アクティブリスニングが提唱されています。
アクティブリスニングとは、
「真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問しながら理解を深めること」です。
ポイントの1つは、相づちを打ちながら、相手の目を見ながら、
心から関心を持って、真剣に、徹底的に聞くことです。
話す相手の全ての言葉に集中し、できる限りそのまま理解します。
人の話を聞きながら別のことを考えてしまうのはだめで、
全集中して、相手の真意を理解しようと努めるのです。
もう1つのポイントは、疑問があればあまり遠慮せずに質問することです。
適切な質問をするためには、事前に調べられることを全部調べておくことです。
事前に調べておけば、相手にも好印象ですし、自分の勉強になり、
お互いの時間を有効活用できるので、双方にメリットがあります。
質問するときには、話の腰を折らないように気をつける必要があります。
相手がまだ話したいのに、質問すると、
相手の話す意欲が減退するので、気をつける必要があるのです。
そして、沈黙を恐れないことも大切なことです。
沈黙が生じると、なぜか、私達は、
何か話さなければという強迫観念にとらわれてしまいがちです。
しかし、10秒でも20秒でも黙って待っていればいいのです。
黙っているとき、相手は大切なことを考えている可能性があり、
相手の考えている時間を奪うのはよくありません。
沈黙が発生したときに大切なことは、早く言えよと思わないことです。
自分が心の中で思ったことは、相手に伝わる事が多く、
相手に無用なプレッシャーを与えることになるからです。
相手が話し始めるのをのんびりと待てばいいのです。
聞くことが仕事の一部になっている職業の方におすすめの一冊です。
意識しながら、日々アクティブリスニングをしてきいます。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
田坂広志先生の著書「人間を磨く」を読みました。
人間関係で悩んだときに、この本を読むと、多くの気づきを得られ、
悩んでいる人間関係を好転させるきっかけを与えてくれます。
この本を読んで得た私の3つの気づきについて述べます。
1つ目は、心の中で自分の非を認める、ことです。
人には、自分には非がない、欠点がないと思いこんでしまう、
無意識の傲慢さがあります。
この無意識の傲慢さがあると、いわゆる上から目線になってしまい、
人が離れていきます。
私は、司法試験に合格し、法律事務所への就職が決まってから、
司法修習という研修に臨みました。
当時、法律事務所への就職は氷河期であり、
私の同期は就職活動で苦労していました。
すでに就職が決まっていた私には、どこか傲慢さがあったと思います。
ある時、私の同期の友人が、私に、君は嫌われているよと、
ずばり言ってきました。
その時は、なんて酷いことを言うのだと、
とてもショックで、受け入れられず、悶々としていましたが、
この本を読んで、あの時の自分は、無意識の傲慢さによって、
人の心を遠ざけていたのだと思いました。
当時の私は、自分の非や欠点を自覚し、
率直に認めることができず、可愛げがない人間だったと思います。
当時は、友人の指摘を受け入れられなかった自分がいましたが、
自分の過去を振り返ったとき、心の中で自分の非を認めていなかったから、
このような心にぐさりと刺さる指摘を受けたのだと反省できました。
2つ目は、心の中で、すべてを、自分の責任として、引き受けることです。
弁護士をしていると、時々、クライアントとの関係がうまくいかず、
契約を解消することがあります。
そのようなとき、クライアントに問題があるとして、
自分を正当化してしまう自分がいました。
しかし、このような心の姿勢では、
クライアントは離れていきますし、自分の心の成長はできません。
自分に非がない場面でも、自分に責任があるとして対処していくと、
自分の改善すべき点がみつかり、そこを改善していくことで、
人間として成長できます。
かなり高度な修行ですが、何かトラブルがあったときには、
この引き受けを意識していきたいです。
3つ目は、どのような出会にも、必ず、深い意味があることです。
先ほどの例のように、ストレートに君は嫌われているよと言われると、
相手のことを好きにはなれず、人間関係がうまくいきませんが、
長い年月が経った今であれば、貴重な指摘をしてくれたと感謝できます。
当時は、その友人は、自分のことが嫌いで、
そのような酷いことを言ったのだと思っていましたが、
今では、その友人は、私の至らなかった点を、
私のために忠告してくれていたのだと解釈できるようになりました。
その友人との出会いを不幸なものと考えていましたが、
自分の問題点を認識できたよき出会いだったわけです。
出会いの意味についての解釈を変えれば、目の前の風景が変わります。
人生の解釈力を磨けば、ポジティブな想念を潜在意識にいれることができ、
人生が好転すると考えます。
人間関係で悩んだときに読むと、改善策が見つかると思いますので、
ぜひ読んでもらいたい一冊です。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
大久保寛司先生の「あり方で生きる」という本を読みました。
著者の大久保先生のセミナーが金沢で開催された際に、
参加して以来、大久保先生のファンになりました。
穏やかな語り口ながら、魂のこもった言葉を語りかけてくれるので、
大久保先生の語ることが心にしみわたってくるのです。
その大久保先生が語る大切な言葉をまとめたのがこの本です。
私がこの本を読んで、私の心に深く残ったことを3点紹介します。
1つ目は、「相手にはそうする理由がそれなりにある」ということです。
職場でも家庭でも、自分以外の誰かが自分には理解できないことをして、
自分が不快に思ったり、腹を立てることがあります。
そんなとき、相手に対して腹を立てて、何か言いたくなったときに、
この言葉を心や頭で唱えると、自分の感情が冷静になって、
相手との関係が悪化することを回避できます。
相手がそうする理由や思いを、自分なりに考えたり、
相手に尋ねたりして、相手のことを理解すれば、
自分が変わり、相手が変わるのです。
人は理解されたときに変わるのです。
人を理解するために、「相手にはそうする理由がそれなりにある」
と自分の内面で唱えると、相手との関係が変わっていくと思います。
2つ目は、「他人は言った通りには動かない」ということです。
自分が言ったとおりに他人が動いてくれば、
これほど楽なことはありませんが、そんなことはありえません。
むしろ、逆です。
だからこそ、他人は言ったとおりに動かない、と心に唱えれば、
いらぬことでストレスを感じることが減り、心が楽になります。
そして、自分自身で自分の言葉を素直に受け取りたいと思える人間に
なっているかを自問自答してみるのです。
自分の言葉を素直に受け取ってもらえる人間でなければ、
他人はより言うことを聞いてくれなくなります。
他人が言うことを聞いてくれないときは、
自分に問題はなかったかをみつめる、よい機会なのかもしれません。
3つ目は、「ジャッジしない」ということです。
他人の話を聞くとき、自分の価値観にしばられて、これは正しい、
これは正しくないと無意識のうちに、ジャッジしているものです。
ジャッジすると分断が起こり、その人との関係が離れていく原因になりえます。
ニュートラルに、他人が話したことをそのまま受け入れると、
相手は、本音を話してくれます。
ジャッジせずに、他人の言っていることをそのまま受け入れる。
難しいですが、このことを意識しながら、日々の生活を送りたいです。
人間関係で迷ったときに読むと、
心に留めておくべきメッセージに触れられる名著だと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。