脳の性差を理解すれば夫婦愛和を実現できる

6月2日に「男女問題と夫婦愛和」

という演題で講話をする機会をいただきました。

 

 

この講話の準備のために,

人工知能研究者である黒川伊保子氏の

女の機嫌の直し方

という本を読み直し,

夫婦が仲良く生活していくためには,

お互いの脳の違いを理解しておくことが重要であると再確認しました。

 

 

 

 

男性と女性の脳には性差があります。

 

 

人間の脳は,

思考,論理,言語を司る左脳と,

知覚,感性,創造を司る右脳に分かれており,

左脳と右脳を連携させる脳梁という神経線維の束があります。

 

 

 

 

男性脳では,脳梁が小さく,女性脳では,脳梁が大きいのです。

 

 

この脳梁の大小によって,脳の性差が生じるようです。

 

 

 

 

女性は,右脳で感じたことが左脳でどんどん言葉になって

意識にあがってくるので,話しながら答えをみつけます。

 

 

また,女性脳は,怖い,ひどい,つらいなどのストレスを伴う感情が起こると,

そのストレス信号が男性脳の何十倍も強く働き,何百倍も長く残りますが,

共感してもらうことで,余剰なストレス信号を沈静化させます。

 

 

そのため,女性は,共感してもらえると,

コミュニケーションがスムーズになります。

 

 

他方,男性脳は,女性脳に比べて脳梁が小さいので,

左脳と右脳の連携がそれほど密ではないため,

左脳で論理的に思考しやすいです。

 

 

男性は,相手が状況を語りだしたら,

その対話の意図を探り,

すばやく解決すべき問題点を洗い出そうとします。

 

 

このように,女性は,いろいろ対話をして

共感しながら問題解決をはかるのですが(プロセス指向共感型),

男性は,話を聞いてすぐに問題解決をする対話をします

ゴール指向問題解決型)。

 

 

脳の性差によって,男女の対話スタイルが異なるので,

どうしても男性と女性の会話はすれ違い,

夫婦ケンカが勃発してしまいます。

 

 

例えば私の場合,妻から,

「子供の夜泣きがひどいので睡眠不足なの」

と話をふられた際,すぐに

「子供が昼寝しているときに,一緒に寝れば,体力が回復すると思うよ」

とアドバイスしました。

 

 

私としては,適切なアドバイスをしたつもりでしたが,妻は,

「そういうことを聞いているんじゃないの」

と不機嫌になりました。

 

 

私は親切にアドバイスをしたのに,

不機嫌になる妻のことをその時は理解できませんでしたが,

この本を読んで,私の対応は間違いであったと気づきました。

 

 

正しい対応は,

「睡眠不足で大変だよね。いつも夜に子供の世話をしてくれてありがとう」

と妻に共感することだったのです。

 

 

このように共感して対話をすれば,妻は,

睡眠不足の解決策を,自分で勝手に思いついていたはずなのです。

 

 

弁護士として,離婚や不貞行為の法律相談を聞いていると,

夫婦の会話のすれ違いが積もり積もって,

やがて離婚や不貞行為という男女問題へ発展していくのだと感じています。

 

 

男女の脳の性差を理解して,

相手がどのような対話をすれば理解してもらえるのかを知れば

,男女問題は減少し,円満な夫婦が増えていくのではないかと思います。

 

 

夫婦は,思い通りにいかないからこそ面白いのかもしれませんね。

妻は他人?

さわぐちけいすけ氏の

「妻は他人~だから夫婦は面白い~」

という,夫婦関係を円満にするひけつが記載された本(マンガ)

を読みましたので,アウトプットします。

 

 

 

 

夫婦円満のひけつは,

本のタイトルにある「妻は他人」であることを

絶対に忘れないことにあるようです。

 

 

夫婦は,知らず知らずのうちに,

「相手は妻(夫)だから○○を要求する権利がある」

という考えにおちいりがちですが,この考えが危険です。

 

 

他人に対して,一方的に〇〇を要求しても,

他人は,自分の都合があるので,

〇〇を要求されても対応できず,

自分の立場を考えない上から目線

のようなものの言い方に,かちんときます。

 

 

ようは,自分の都合ばかりを考えて,

相手の立場を理解せずに,何かを要求すると,

相手は不快になり,関係が悪化するリスクがあるのです。

 

 

例えば,私の場合,仕事が忙しいので,

育休中の妻に対して,「もう少し掃除してよ」

と言ってしまい,妻とけんかをしたことがあります。

 

 

 

 

この言葉の前提に,

妻は育休中で時間に余裕があるので,

妻が掃除をするのが当然であるという

誤った考えがありました。

 

 

この言葉に対して,妻が怒りました。

 

 

育休中の妻は,四六時中,幼い子供の世話をしており,

また,子供の寝付きが悪いので,睡眠不足で,疲労困憊だったのです。

 

 

子育てで疲れているので,

家事の負担を減らして,

ゆっくり休みたい。

これが妻の本音です。

 

 

子育ては,仕事以上に大変です。

私は,そのことに思いがいたらずに,

育児で疲れている妻に「もう少し掃除してよ。」と言ってしまい,

夫婦ケンカになってしまったのです。

 

 

ここで,「妻は他人」という考え方をすれば,

他人に対して,掃除してよと言えるはずがなく,

自分で掃除をすればいいという発想にいたります。

 

 

そして,妻に対して,掃除を要求することなく,

自分から掃除を始めると,妻が掃除を手伝ってくれて,

効率よく掃除をすることができました。

 

 

夫婦とは,育ってきた環境が全く異なる男女が,

長年共同生活を継続する気の長いプロジェクトです。

 

 

育ってきた環境が互いに異なるので,

当然,価値観も異なり,

夫婦は,時にすれ違い,

ケンカに発展します。

 

 

ケンカに発展する前に,妻または夫は,

相手が自分の価値観とは異なる他人なのだから,

礼節を重んじて,丁寧に接する必要があると考えれば,

相手に対して,寛容になり,丁寧な対応ができるようになり,

無用な夫婦ケンカを回避できると思います。

 

 

日々,離婚や不倫といった男女問題に関わる弁護士の立場から,

「妻(または夫)は他人。だから夫婦は面白い」

という発想で過ごせば,男女問題で悩む人が少なくなるかもしれないと思い,

この本を紹介させていただきます。