高齢者の労災が増えています

先日のブログに記載しましたが,政府は,未来投資会議において,

希望する人が70歳まで働き続けられるように,企業に対して,

高齢者の雇用機会をつくるよう努力義務を課す方針を明らかにしました。

 

 

https://www.kanazawagoudoulaw.com/tokuda_blog/201905238076.html

 

 

人生100年時代に突入し,

70歳まで働くのが当たり前の世の中になっていきます。

 

 

働く高齢者が増えていく一方で,実は,大きな問題が発生しています。

 

 

それは,高齢者の労災が増加しているという問題です。

 

 

 

朝日新聞の報道によりますと,2018年度に

60歳以上の労働者が労災に遭った件数は,3万3246件であり,

前年に比べて10.7%も増加し,

労災に遭った全年齢の労働者のうちの26.1%に達したようです。

 

 

10年前は,18%だったようですので,

働く高齢者が増えるに従って,

働く高齢者の労災が増えていっています。

 

 

労災全体の約4分の1の被災者が

60歳以上の労働者ということになり,

高齢の労働者が労災に巻き込まれる

リスクが高まっているといえます。

 

 

https://www.asahi.com/articles/ASM5K3V90M5KULFA00T.html

 

 

それでは,高齢者の労災が増えている原因は何なのでしょうか。

 

 

2019年5月24日号の週刊朝日で

「シニアを使い捨て 急増するブラック労災」

という特集があり,そこで次のような原因の分析がされています。

 

 

 

加齢によって,筋力や視力,バランス保持能力といった

身体機能が低下し,転倒や転落といった事故につながるようです。

 

 

また,身体面だけでなく,脳の情報処理能力も衰えるので,

危険を察知して回避するといった複雑な情報処理に関して,

反応時間が長くなってしまい,突発的な事故に対処できず,

ケガを負ってしまうようです。

 

 

さらに,運動による発汗量は加齢によって低下するらしく,

高齢者は体熱を発散しにくくなっており,

持病で服用している薬によっては,発汗抑制作用があったり,

脱水を引き起こしやすい成分が含まれたりして,

熱中症のリスクも高いようです。

 

 

そして,身体機能の衰えという要因以外にも,

働き方の変化という側面もあるようです。

 

 

すなわち,今は人手不足なので,高齢者であっても,

現役世代と同じ内容の仕事を負担しているという実態があるようです。

 

 

昔であれば,高齢者であれば,現役世代よりも

負担の軽い仕事を任されていたのが当たり前でしたが,

今は,そうではなく,現役世代と同じ負担の仕事を任されるので,

身体機能が衰える高齢者にとっては,

過酷な労働環境となっているようです。

 

 

政府は,多くの人に70歳まで働いてもらいたいのであれば,

高齢者の労災を減らすための取り組みを同時に実施して,

高齢者であっても,安心して働ける環境を整備していくべきだと考えます。

 

 

 

高齢者の労災を防止する取り組みを実践して,

成果をあげている企業に対して,

補助金を支給するなどの取り組みが考えられます。

 

 

人生100年時代に突入しているので,

高齢者が安心して働き続けられる社会にしていきたいものですね。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

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