夫婦脳4~離婚における脳の性差~

黒川伊保子先生の

夫婦脳~夫心と妻心は,なぜこうも相容れないのか~

の本のアウトプットの続きです。

 

 

 

 

離婚事件を担当していると,クライアントが

男性と女性とで異なる点があることに気づきます。

 

 

それは,離婚が決まったときに明らかとなります。

 

 

離婚は,人生最大のストレスと言われているように,

離婚に至るプロセスにおいて,男性も女性も同じように

苦労するのですが,離婚が決まれば,

女性のクライアントは,晴れ晴れと明るくなるのですが,

男性のクライアントは,しょんぼりと落ち込んだまま

であることが多いです。

 

 

なぜ夫は何もしないのか,なぜ妻は理由もなく怒るのか

の著者である夫婦問題カウンセラーの高草木陽光氏は,

離婚の男女差を次のように表現しています。

 

 

 

 

夫は離婚で白髪になる,妻は離婚で茶髪になる

 

 

夫は,離婚で弱くなり,妻は,離婚してもたくましく生きていくのです。

 

 

この離婚の性差について,「夫婦脳」の本にヒントが記載されていました。

 

 

 

 

男性は,真摯な向上心か,与えられた責務を遂行する責任感

のどちらかに導かれて,人生の長い道を歩むので,

「自分がいい思いをしたい」という快感欲求が弱いようです。

 

 

そのため,男性は,「自分のため」というよりは,

「家族のため」に厳しい仕事に耐えて生きているのです。

 

 

他方,女性は,自分に興味があり,

「自分がいい思いをしたい」という欲求が強いようで,

明日の快感を求める気持ちで,女性たちは,

たくましく生きていけるのです。

 

 

すなわち,女性は,自らの明日の快感を求めて,

生きる意欲を失わないでいられる,

生きる意欲の自家発電型の脳」の持ち主なのです。

 

 

このような脳の性差のため,男性は,離婚によって,

妻はいなくなり,子供もとられてしまい,

「家族のため」にがんばるという生きる意欲の源泉がなくなり,

弱ってしまい,白髪が増えるのでしょう。

 

 

他方,女性は,離婚しても,「自分のため」に生きていけるので,

新しい意欲がわいて,いきいきと次のライフステージへ進み,

気分が明るくなって茶髪になるのでしょう。

 

 

さて,夫婦が離婚にいたらないようにするためには,

まずは,互いの脳の違いから,相手は自分とは全く異なる

感性の持ち主であり,相容れない部分が多々あることを

知識として知っておく必要があります。

 

 

その上で,夫は,「自分のため」にでは生きる意欲がわいてこないので,

妻は,夫を頼りにして,「家族のため」にという

生きる意欲を持たせ続けることが重要であると思います。

 

 

逆に,夫は,妻の話を聞いて,

ひたすら共感することが重要であると思います。

 

 

「夫婦脳」を読み,夫婦は,互いに明日の希望を灯しあうことで,

よりよい関係になっていくことを学びました。

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