すごい運の育て方

1 感謝神経を鍛える

 

 

Voicyパーソナリティの朝倉千恵子先生が、Voicyでご紹介されていた、

「すごい運の育て方」というムック本を読みました。

 

 

 

ひすいこたろう先生と武田葉子先生の共著で、運を良くするために、

日常、どのような習慣を身につければいいのかが、

とてもわかりやすく解説されています。

 

 

運がいいか悪いかは、とても抽象的な概念であり、

本当にそんなことを信じられるのかと疑問に抱く方がいらっしゃるかもしれません。

 

 

私は、運の良さは、生きていく上で、

とても大切な要素であると理解していましたが、

運とはなんなのかを深く考えたことはありませんでした。

 

 

この本を読み、運の正体とは、心の状態であると知りました。

 

 

そのため、運を良くするためには、心の状態を良くすればいいのです。

 

 

運と言うと、偶然の要素が多いように思えますが、

自分の心の状態であれば、ある程度、自分でコントロールすることができそうです。

 

 

すなわち、喜びや感謝といったごきげんな心の状態にすることで、

運を引き寄せることができるのです。

 

 

この本では、自分の心をごきげんな状態にするための、

日常生活における、ちょっとした習慣が紹介されていますので、

私が、実践したいと思ったことを3つ紹介します。

 

 

1つ目は、感謝神経を鍛えることです。

 

 

日常生活の中にある、小さな幸せを見つけて、感謝するのです。

 

 

 

人は、つい、自分に無いものに目を向けてしまいがちですが、

実は、自分の周囲には、「ある」ものがいっぱいあるのです。

 

 

自分の周囲に「ある」ものに目を向ければ、

世の中には感謝することだらけであると気づきます。

 

 

例えば、私がこうしてブログを記載しているのは、

私の目の前にパソコンがあるからでして、

このパソコンが「ある」ことに感謝し、

このパソコンを作ってくれた人や会社にも感謝することができます。

 

 

このように、「ある」ことに気づくと、感謝の気持ちがわいてきます。

 

 

そして、感謝することを思いついたら、

「ありがとうございます。おかげさまで◯◯できています」と感謝してみるのです。

 

 

実際、「ある」ことに気づいて、感謝の気持ちを心の中でつぶやくと、

心が穏やかになり、感情が落ち着きます。

 

 

他にも、料理を食べる前に、

「この料理を作るためにどれだけの人がかかわっていたのだろう」と想像すると、

「ありがたい」という感謝の思いが芽生えます。

 

 

こうして、「ある」ことに気付いて、感謝していくと、

感謝神経が磨かれて、ごきげんに暮らせるようになるのです。

 

 

日常生活で、「ある」ことに気付いて、感謝していきます。

 

 

2 自分を褒める

 

 

2つ目は、自分を褒めることです。

 

 

 

自分のことを自分で褒められるようになると、

自分で自分の機嫌をとることができるようになります。

 

 

すると、相手のいいところも褒められるようになり、

他の人から愛されて、運がよくなるのです。

 

 

そう、まずは、自分を褒めることから実践するのです。

 

 

最近、私は、仕事が忙しい中、家族のために、洗濯等をしているとき、

「本当にお前はがんばっている」と自分を褒めて、自己肯定感を高めています。

 

 

家事をしている自分を褒めるのは、とても効果的です。

 

 

また、鏡の前で、最高の笑顔を作り、鏡の自分に対して、

「愛しているよ」、「大好きだよ」「がんばっているね」

と声をかけることもいいようです。

 

 

これは、予祝という、前祝いすることで、

その願いを引き寄せる、やり方なのです。

 

 

鏡の自分に話しかけるので、

自分に肯定的な自己暗示をすることにもつながります。

 

 

お風呂でやるのがよいようです。

 

 

毎日、鏡の前で、笑顔を作り、自分に肯定的な言葉を投げかけてみます。

 

 

3 自分をゆるす

 

3つ目は、自分を許すことです。

 

 

 

自分を許し、責めないことは、自分でいることが心地よく、

くつろげる状態になれます。

 

 

私は、ネガティブなことを考えたとき、自分を責める傾向にあります。

 

 

そのように、何か嫌な気持ちになったときには、

「~と思った自分を受け入れ、認め、許し、愛しています」

と心の中でつぶやくといいのです。

 

 

例えば、今日会う人に本当は会いたくないと思ったとしても、

「今日はあの人に会いたくないなぁと思った自分を受け入れ、認め、許し、愛しています」とつぶやくことで、

自分のネガティブな思いが緩和されます。

 

 

なにか、モヤモヤした思いになって、自分を責めるときには、

「~と思った自分を受け入れ、認め、許し、愛しています」とつぶやいてみます。

 

 

このように、運を良くするための、日常生活における、

実践しやすい習慣がたくさん紹介されていますので、

運をよくしたい方には、必見の本です。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

預金残高391円だった僕が資産10億円になれたお金の引力

1 お金持ちになるには身近な人を大切にするべき

 

 

末岡由紀先生の著書

「預金残高391円だった僕が資産10億円になれたお金の引力」を読みました。

 

 

 

最近、お金に関する知識が重要になってきており、

お金の本がたくさん出版されておりますところ、

この本は、年収450万円以下、年収2000万円、年収1億円の各段階における、

マインド、仕事、お金について、どのような対処をすればよいかについて、

具体的に解説されておりますので、とてもわかりやすく勉強になります。

 

 

今回は、私がこの本を読んで得た気づきを3つご紹介します。

 

 

1点目は、お金持ちになるためには、家族を大切にすることです。

 

 

 

お金持ちになるためには、家族を犠牲にしてでも、

稼ぐ必要があるのではないかと思いがちですが、違うのです。

 

 

末岡先生は、自分一人ではお金を稼ぎ続けることはできず、

他者の存在があるからこそ,稼ぎ続けられるとおっしゃっています。

 

 

確かに、自分一人のためだけですと、がんばり続けることはできませんが、

家族がいると、家族のためにがんばることができます。

 

 

特に、男性はこの傾向が強い気がします。

 

 

男性は、家族のためにというモチベーションがあるからこそ、

仕事をがんばれるという側面があります。

 

 

そして、家族関係がうまくいっていないと仕事にも支障が生じます。

 

 

私は、弁護士として、離婚事件を担当しているところ、

離婚という人生最大のストレスによって、

仕事の調子が悪くなっている人をたくさんみてきました。

 

 

そのため、身近な家族には思いやりを持ち続けることが大切で、

家族の存在に感謝することが必要です。

 

 

この本では、身近な人を大切にすることが、

お金持ちに必要な資質であると、繰り返し、強調されています。

 

 

毎日、家族に感謝を伝え続けていきます。

 

 

2 資産にフォーカスする

 

 

2点目は、資産にフォーカスする、です。

 

 

資産とは、自分が働き続けなくても収益をもたらす可能性のあるビジネス、

株、債券、投資信託、不動産、音楽・美術・書籍等の著作権のことです。

 

 

 

収入は使ってしまえばなくなりますが、

資産は、持っていれば、利益を生み出し続けてくれます。

 

 

そのため、年収にこだわるよりも、資産に目を向けることの方が重要なのです。

 

 

末岡先生は、お金持ちになる前から、

日常的に資産にフォーカスしていたからこそお金持ちになれると、

おっしゃっています。

 

 

資産性の高いものである、情報、人、書籍、環境に

フォーカスすることが重要であると、末岡先生はおっしゃっています。

 

 

よい本から良い情報を知識に変え、良い環境で良い人と出会うことで、

人生の資産を増やしていることが重要なのだと思います。

 

 

私は、この本を読むまでは、年収ばかりに気を取られていましたが、

これからは、資産を増やしていく思考をしていきます。

 

3 美しいお金の使い方

 

 

3つ目は、お金の美しい使い方です。

 

 

お金が世の中にきれいに流れるように使うのです。

 

 

昨年、私は家を建てました。

 

 

家を建てるには、銀行からお金を借りて、住宅メーカーと請負契約を締結し、

多くの職人さんが家造りに関わってくれました。

 

 

初めて、家を建てる経験をして、自分のお金で、

多くの方々の仕事が回っていることを実感しました。

 

 

お金は使って、動かした時にだけ、価値が生まれると実感できました。

 

 

お金がうまく世の中に流れると、関わる人が豊かになるのです。

 

 

自分だけ儲かればいいという考えから、

いかに周囲の人を豊かな循環に巻き込むかという考えになれるのです。

 

 

お金をきれいに流すことを意識します。

 

 

お金の美しい使い方のもう一つは、寄付をすることです。

 

 

 

この本を読むまでは、ありま寄付をしていなかった私ですが、

飲食店で、募金箱を見つけると、おつりを募金箱にいれるようにしました。

 

 

すると、店員さんから、尊敬の眼差しで、ありがとうございますと、

感謝を伝えられ、なんとも嬉しい気持ちになります。

 

 

また、なんとなくいいことをしたという自己肯定感が向上します。

 

 

これからも、少額の寄付をしてみます。

 

 

お金持ちになるために大切なことが記載されている名著ですので、

お金持ちになりたい方は必読の本だと思います。

 

 

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

人は聞き方が9割

1 笑顔の先出し

 

 

永松茂久先生の「人は聞き方が9割」の本を読みました。

 

 

 

Voicyパーソナリティの朝倉千恵子先生が、

永松茂久先生の最新刊をご紹介されており、

それがきっかけで永松先生の著書を読むようになり、

永松先生のファンになりました。

 

 

そして、私は、弁護士として、

コミュニケーション能力を向上させようと勉強している最中ですので、

人の話を聞くスキルをたんさん学べる、この本は、とても勉強になりました。

 

 

今回は、「人は聞き方が9割」の本から、私が得た気づきを3つご紹介します。

 

 

1つ目は、笑顔の先出しです。

 

 

永松先生は、「リアクション美人」こそが、

人に好かれる聞き方であるとおっしゃっています。

 

 

リアクション美人の人は、笑顔の先出しをしています。

 

 

 

すなわち、初対面では、まず先に笑顔を出すことを常に心がけることです。

 

 

当たり前ですが、人は、笑顔の相手には、自然と心を開くようになります。

 

 

私は、コミュニケーションの勉強をはじめて、

作り笑顔のトレーニングをしているうちに、自然と笑顔を出せるようになり、

相手によい印象を与えることができるようになりました。

 

 

この本には、笑顔をつくる際には、

眉間を大きく開くことを意識することが記載されていました。

 

 

確かに、笑顔になるときには、眉間が開いています。

 

 

眉間を開放することを意識していきたいです。

 

 

「世界の共通言語、それは英語ではなく笑顔だ」

というキャッチコピーがあるとおり、

これからも、相手に笑顔をプレゼントしていきます。

 

 

2 相手に体を向ける

 

 

2つ目は、相手にへそを向けて話を聞くです。

 

 

相手にへそを向けるということは、話し手に自分の体を向けることを意味し、

それは、相手に対して心を開いており、

相手に意識を向けているという心理的ボディーアクションなのです。

 

 

 

私は、パソコンを向いて仕事をしている時に、

事務員に声をかけられたときに、パソコンを向いたまま、

会話していたときがありました。

 

 

これでは、事務員は、私が話を聞いているのか不安になってしまいます。

 

 

そこで、これからは、パソコンで仕事をしている時に話しかけられた時には、

一旦パソコンの作業の手を止めて、話し手に対して、

体を向けて、話を聞くようにします。

 

 

また、話を聞く時の姿勢ですが、相手に好印象を持ってもらうためには、

少しでも前傾姿勢を意識するのがいいようです。

 

 

前傾姿勢になると、前のめりになって、相手の話に興味があるので、

もっと聞かせてくださいというメッセージが届くわけです。

 

 

人の話を聞く際の姿勢に気をつけたいと思います。

 

 

3 嫌われない聞き方

 

 

3つ目は、嫌われない聞き方です。

 

 

人に好かれる聞き方も大事ですが、まずは、

相手に嫌われない聞き方ができるようになっていなければ、

人間関係は良好になりません。

 

 

嫌われない聞き方の一つに、自分の常識を押し付けないというものがあります。

 

 

私は、ついつい、身近な関係性の人に対して、

自分の正論を押し付けてしまう傾向があります。

 

 

でも、自分の正論を押し付けて、いいことはありません。

 

 

 

だいたい、関係が悪化します。

 

 

人には、それぞれ、大切にしている価値観があるので、

相手の価値観を尊重せずに、自分の価値観を押し付けると、

人間関係は悪くなるだけなのです。

 

 

永松先生は、自分の価値観を言っていいのは、

「ねえ、あなたはどう思う」と聞かれた時だけだとおっしゃっています。

 

 

自分の価値観を押し付けないように、くれぐれも気をつけたいです。

 

 

もう一つ、嫌われない聞き方として、

答えや解決策をはじめから言わないというものがあります。

 

 

人は誰かに相談する際、解決策を知りたい場合と、

ただ自分の気持ちをわかってほしい場合があり、後者の場合がけっこう多いです。

 

 

相手の求めているニーズが異なっているのに、

いきなり答えや解決策を提示しても、相手は受け取ってくれません。

 

 

それに、人は、他人から言われたことよりも、

自分でみつけた答えに従って動きます。

 

 

そのため、相手が答えを見つけ出す、お手伝いをしたほうがいいときがあります。

 

 

そのような時には、「あなたはどうなったら嬉しい?」

という質問をするのが効果的です。

 

 

人は、感情の方が表現しやすいので、感情の質問をするのです。

 

 

仕事柄、私は、ついつい、すぐに解決策を提示してしまうので、

ぐっとこらえて、相手の答えを相手がみつける手助けをしていきます。

 

 

聞く力を身に着けて、コミュニケーション能力を向上させたい方におすすめの一冊です。

 

 

今回も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと

1 与えることの大切さ

 

朝倉千恵子先生のVoicyで紹介されていた書籍である、

本田晃一先生の「日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと」

という本を読みました。

 

 

 

この本では、日本のウォーレンバフェットと呼ばれた、

大富豪である竹田和平先生の生き方や名言を、竹田先生の側で、

本田先生が聞き取ったことを、竹田先生とのエピソードを交えながら、

ユーモアたっぷりに紹介してくれています。

 

 

人が豊かに幸せに生きていくためのヒントがたくさんみつかる名著です。

 

 

今回は、この本を読んで、私が気付いたことを3つ、ご紹介します。

 

 

1つ目は、理想の師匠に出会う5つのステップです。

 

 

①成功していない自分も好きになる

 

 

②自分を育ててくれた人との関係を少しでも改善していく

 

 

③師匠から教えを引き出すコツを知っておく

 

 

④学んだことは、すぐに周囲の人に伝える

 

 

⑤行動したあとに師匠は現れる

 

 

人生の師匠といえる人との出会いによって、

自分の人生が好転する経験を、私もしてきました。

 

 

そのような師匠と出会えるためのコツが上記の5つのステップです。

 

 

このうち、③と④のプロセスにおいて、

自分よりも成功している人に対して、

「どうやったら、あなたのような生き方ができるのでしょうか?」

と質問してみます。

 

 

熱心に聞く姿勢を見せると、成功している人は、

こころよくアドバイスをしてくれます。

 

 

そして、聞いて学び取ったことを仲間に語るのです。

 

 

このプロセスを通じて、本田先生は、師匠と出会い、

人生が豊かになったとおっしゃっています。

 

 

私は、④のプロセスが印象に残りました。

 

 

ついつい、人間は、よい情報を入手すると、

独り占めしたくなってしまいます。

 

 

そうではなくて、有益な情報を仲間に分け与えるのです。

 

 

 

よい情報を仲間と共有していくと、不思議と運が味方してくれるようです。

 

 

そう、与えるということは、豊かに生きるうえで、重要なカギになるのです。

 

 

私の周囲でも、相手にとって有益な情報を惜しみなく与えている人は、

豊かで幸せな人生をおくっているようにみえます。

 

 

この本を読み、自分から相手に与える実践をしていきます。

 

2 天とは何か

 

 

2点目は、天という存在のことです。

 

 

竹田先生は、本田先生に対して、「天が見とると教わったよね」、

「お天道様の下を愉快に笑いながら堂々と歩きたかっただけがね」

と話したようです。

 

 

竹田先生は、天というものに、見守られているので、悪いこと、

せこいことはしてはいけないと自分を戒めていたのだと思います。

 

 

この天が見ているという考え方は、自分が誤った行動を起こさないための、

行動指針になります。

 

 

 

天に唾を吐けば、自分にかかってくる、と理解すれば、

今するべき正しい行動をとることができます。

 

 

それでは、天とは何か。

 

 

竹田先生は、本田先生に対して、「天は自分を愛してくれている」、

「空でも宇宙でも神様でも世界でもなんでもええんだわ。とにかく自分を幸せにしてくれる存在だがね」とおっしゃったようです。

 

 

天とは、自分を愛して、幸せにしてくれる、

見えないが、確かに存在している不思議なものなのでしょうか。

 

 

この存在を信じる信じないは、人それぞれだと思いますが、

私は、この天という存在を信じている人間の一人です。

 

 

天に愛されていると信じていれば、不思議と、

肯定的な考え方に切り替えることができ、運気が磨かれている気がします。

 

 

天という存在を、日常意識しながら生活してみると、運がよくなる気がします。

 

3 自分は尊いと自覚する

 

 

3点目は、尊いことです。

 

 

本田先生は、竹田先生と共に過ごしていて、

「尊い」というキーワードがインパクトが大きかったとおっしゃっています。

 

 

仕事をしていると、理不尽な出来事に巻き込まれて、嫌になることがあります。

 

 

そんな時に、「自分も尊いとしたら?」と、自分に問いかけてみます。

 

 

すると、自分の仕事が人の役に立っている面に目がいき、

仕事に対する意欲が芽生えます。

 

 

私の場合、無料の法律相談の対応をしていると、

自分の大切な時間が削られて、損をした気持ちになることがあるのですが、

相談してこられた人の人生の役に立っていると考えれば、

自分の仕事の尊さを実感できて、心が豊かになります。

 

 

自分または、自分の仕事を尊いと自分で認識することは、

生きていく上で、大切なことだと思います。

 

 

このように、人生をよりよく生きるためのヒントが、

ユーモアたっぷりにわかりやすく記載されていますので、

多くの人に読んでもらいたい一冊です。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

夢と金

1 機能を売ることを見直す

 

 

西野亮廣先生の最新刊「夢と金」を読みました。

 

 

 

西野先生が、エンターテインメントの現場で実証してきた、

資金調達などの実践知を、とてもわかりやすく解説してくれています。

 

 

エンターテインメントの現場では、

お金が尽きると夢が尽きるという現実から、

日本人に対して、お金について学ぶ大切さを、熱く語ってくれています。

 

 

今回は、「夢と金」の本から、私がえた気づきを3点、紹介します。

 

 

1点目は、機能を売ることを見直す、です。

 

 

日本は、バブル崩壊後の長期間の不況において、

安い商品をたくさん売ることが正解であると思いこんでいたように考えられます。

 

 

新聞の折込チラシを見ていると、

他社より安いことをピーアールしている広告をよく目にします。

 

 

 

他方で、インターネットが急速に普及した現代は、

たくさん売ることが難しい時代になっています。

 

 

どの商品もサービスも、だいたい似たりよったりの性能であり、

ネットで検索すれば値段の比較も容易なので、

差別化がしにくいため、たくさん売ることが難しいのです。

 

 

必要な物は、すでに揃っているので、

「どうしてもこれが欲しい」と思う物が生まれにくい時代です。

 

 

西野先生は、このようなたくさん売れない時代に、

機能を売ってはいけないと、警鐘を鳴らしています。

 

 

ラーメン屋の例え話で説明すれば、日本のラーメン屋は、

だいたい美味しいです。

 

 

まずいラーメンを提供しているお店の方がめずらしく、

どのラーメン屋にいっても、消費者の合格ラインを超えているお店がほとんどです。

 

 

ここで、ラーメン屋が、味という機能を追求しても、

消費者には何も分からず、効果的ではないということです。

 

 

95点の味のラーメンを98点のラーメンにしても、

消費者には、違いがわからず、この3点を向上させることに、

時間とお金を投資することは非効率なのです。

 

 

しかし、職人気質な日本人は、

この3点という機能の向上に時間とお金を投資しています。

 

 

弁護士も、職人気質な職業なので、

ついつい機能の向上に時間とお金を投資してしまいます。

 

 

でも、クライアントからしてみたら、弁護士の能力の違いが、

わかることはほとんどないと思います。

 

 

当然、弁護士は、機能の向上のために努力をすべきなのですが、

クライアントから選ばれるためには、

機能の側面はそれほど重要視すべきではないと考えます。

 

 

それでは、機能以外の何を売ればいいのでしょうか。

 

 

2 顧客のファン化

 

 

それが2点目の、顧客のファン化です。

 

 

 

顧客とは、商品を買ってくれる人であり、

ファンとは、サービス提供者を応援するために商品を買ってくれる人です。

 

 

顧客は、機能を買いますが、ファンは、意味を買います。

 

 

ファンは、応援するために商品を買ってくれますので、

応援代を上乗せしてくれる余地があり、

値段を下げなくても、商品を買ってくれます。

 

 

商品の値段を上げても、ファンは、応援のためであれば、

商品に応援代を上乗せして、多目に支払ってくれます。

 

 

薄利多売の世界では、ファンが多ければ、

値下げ合戦に巻き込まれずに、適正な価格で、

ファンに買ってもらえて、利益を生み出せるのです。

 

 

では、ファンをどうやって創造するのでしょうか。

 

 

西野先生は、応援シロだと説明しています。

 

 

応援シロは、目的地-現在地です。

 

 

アイドルのファンという具体例でみてみると、

売れないアイドルという現在地から、

武道館ライブという目的地に至るプロセスに、

ファンは最も応援したくなるのが、よくわかります。

 

 

そして、西野先生は、目的地と現在地を常に晒し続けることを強調しています。

 

 

目的地と現在地について、情報発信をしていないと、

誰も、目的地と現在地がわからず、他人は、応援したいと思わないです。

 

 

情報発信をし続けて、ファンに、自分のありのままをみてもらい、

応援してもらうことが必要になります。

 

 

弁護士の場合、顧客からファンになってもらうために

どのような方法があるかを模索していきます。

 

 

3 20代で生まれた差は一生埋まらない

 

 

3点目が20代で生まれた差は一生埋まらない、です。

 

 

20代で勝った者同士が手を組むことで、

与えられるチャンス、使える人脈とお金に格差がついていき、

これが30代、40代と続いていくので、

20代で生まれた差は一生埋まらないのです。

 

 

 

人生の努力の量を、人生の時間軸で均等に配分するのではなく、

人生の前半戦に集中投下して、20代で勝つことが重要になります。

 

 

20代をダラダラ過ごすのではなく、

若くて体力があるので、がむしゃらに努力することが大事なのです。

 

 

残酷ですが、真実ですので、この人生の理を、

子供に伝えておく必要があると思いました。

 

 

こういった人生の理は、なんとなく感じているのですが、

書籍で言語化されているものに触れると、

確かにそのとおりと腑に落ちるものです。

 

 

そして、お金についても学び、

子供にお金のことを教育していくことの大切さがわかります。

 

 

親子でお金について学ぶのに、最適な1冊であり、

多くの人に読んでもらいたいので、紹介しました。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

人は話し方が9割

1 コミュニケーションの3大原則とは

 

 

永松茂久先生の大ベストセラー「人は話し方が9割」を読みました。

 

 

 

私は、ボイシーというアプリで、朝倉千恵子先生の放送を毎日聞いているところ、

朝倉先生が、永松先生の「君は誰と生きるか」という書籍をご紹介されており、

読んでみたところ、分かりやすい文章で、人生で大切なことを教えていただける

永松先生のファンになりました。

 

 

ちょうど、コミュニケーションの勉強に熱を入れていたタイミングでもあり、

永松先生の代表作である、「人は話し方が9割」を読んでみました。

 

 

この本も、とても分かりやすい文章で、

コミュニケーションにおける大切なことが網羅的に記載されており、

即実践できることばかりが挙げられているので、学び多き一冊です。

 

 

大ベストセラーになっている理由がよくわかります。

 

 

それでは、この本を読んで、私が得た気づきを3つ紹介します。

 

 

1つ目は、コミュニケーションの3大原則です。

 

 

 

①人は誰もが自分のことが一番大切であり、

自分に一番興味がある生き物である。

 

 

②本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、

自分のことをわかってほしいと熱望している。

 

 

③人は自分のことをわかってくれる人を好きになる。

 

 

確かに、そのとおりで、人は、

自分のことをわかってほしいと渇望して生きています。

 

 

そのため、人に好かれる話し方をするためには、

この3大原則を満たすことを意識すればいいのです。

 

 

すなわち、なるべく相手に多く話してもらい、

自分は、相手の話しを気持ちよく聞くのです。

 

 

そのための具体的なテクニックとして、「拡張話法」があります。

 

 

拡張話法とは、①感嘆→②反復→③共感→④称賛→⑤質問の順番で、

会話を膨らませていく手法です。

 

 

①感嘆とは、「へー♪」、「ほー!」、「えー!」、「うわー!」、「わー♡」、

「そーなんですかー」と、感嘆詞に感情をのせて話すことです。

 

 

②反復とは、相手が話したことを繰り返すことで、

相手は、次の話しをしやすくなります。

 

 

③共感とは、「わかります」、「大変でしたね」、「よかったですね」

などの相手の感情に寄り添う言葉がけをすることです。

 

 

④称賛とは、「すごい」、「さすが」といった相手を評価する言葉に、

感情をのせて話すことです。

 

 

⑤質問とは、「それで、それで」、「それからどうなったの」と聞くことで、

相手が話しを展開しやすくなります。

 

 

このような拡張話法で話すと、相手の話しが広がり、相手中心で会話が進み、

相手はたくさん話せたことに満足し、好意を抱いてくれるのです。

 

 

私は、意識して、拡張話法を活用していきます。

 

 

2 相手の名前を覚える

 

 

2つ目は、相手の名前を覚えるです。

 

 

初対面で名刺交換をした際に、相手の肩書に目が行きがちですが、

相手の名前を覚えると、好感度が上がります。

 

 

 

名刺をしまわずに、名刺を見ながら、相手の名前を呼び始めます。

 

 

そして、できる限り、相手の名前から会話を始めます。

 

 

人は誰もが自分を一番大切に思っているので、

大切な自分の名前を何度も呼ばれると、

相手に親近感を抱きやすいのです。

 

 

名前から会話を広げたり、名前を頻繁に呼ぶことで、

相手との距離を縮めることができます。

 

 

今後は、意識して、名前を呼んでいきます。

 

 

3 相手の役に立つことを考える

 

 

3つ目は、相手の役に立ちたいという気持ちで話すことです。

 

 

相手の役に立ちたいという気持ちで会話をすると、

相手は、話に耳を傾けてくれます。

 

 

相手の役に立ちたいと考えることで、

自分の話ではなく、相手の求めている話をすることができます。

 

 

そして、相手の役に立ちたいと考えることの究極は、

相手が「幸せでありますように」と祈りながら話すことです。

 

 

 

「幸せでありますように」と祈りながら話すと、

不思議なことに、相手に好意が伝わります。

 

 

「幸せでありますように」という祈りは、

コミュニケーションにおける究極のあり方だと思います。

 

 

人と話すときには、相手の役に立っているかを意識して、

「幸せでありますように」と祈ることを習慣にしていきます。

 

 

全ての人のコミュニケーションがよくなるノウハウが、

とてもわかりやすくまとまっている名著ですので、

ご紹介させていただきました。

 

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

言葉にできるは武器になる

1 内なる言葉

 

 

私は、昨年から、鴨頭嘉人先生が主催している、

「話し方の学校」でスピーチの勉強をしています。

 

 

この話し方の学校で、スピーチを検討する際におすすめしてもらった本が、

「言葉にできるは武器になる」です。

 

 

 

スピーチ原稿を作成する際に、とても参考になる一冊です。

 

 

今回は、この本から得られた気づきを3つご紹介します。

 

 

1点目は、「内なる言葉」の存在に気づくことです。

 

 

内なる言葉とは、無意識のうちに頭にうかぶ感情や、

自分自身と会話することで考えを深めるために用いている言葉のことです。

 

 

著者の梅田悟司氏は、内なる言葉に意識を向けることが、

あらゆる行動の源泉となる思考を豊にすることに繋がると、おっしゃっています。

 

 

内なる言葉を磨く訓練を積むことで、

言葉が生まれる源泉としての思考が鍛えられ、

外に向かう言葉に重みや深みが増すのです。

 

 

それでは、内なる言葉を磨くには、どうすればいいのでしょうか。

 

 

それは、一人の時間を確保して、内なる言葉と向き合うのです。

 

 

ある出来事が起きた時に、自分の中に、どのような内なる言葉が生まれて、

どのように物事を捉え、考えが進んでいくのかを、自分自身で把握するのです。

 

 

もう少し具体的にすると、自分の感情を振り返り、

どんな時にどんなことを考える傾向にあるのかを把握します。

 

 

私の場合、他の人と比較して、嫉妬心や劣等感を感じることがありますが、

そのようなネガティブな感情に気づくと、自分を客観視できていると実感でき、

物事をポジティブに転換するには、

どうしたらよいかと考えられるようになりました。

 

 

自分の考えを明確にできれば、外に向かう言葉もわかりやすくなります。

 

 

日常生活で、一人になる機会に、自分の内なる言葉に意識を向けていきます。

 

 

2 言葉の重み

 

 

2点目は言葉の重みです。

 

 

話しが伝わるには、表現も大切ですが、それよりも、話し手が、

自身の体験から本心で語っていたり、

心から伝えたいと思うことによる必死さや切実さの方が大切です。

 

 

 

話し手の経験や体験、そこから得られた思考といった

人間の源泉から湧き出る言葉にのみ込められる真実味や確からしさがあるから、

人に伝わるのです。

 

 

確かに、誰かが言っていたことを、そのまま話しても、何も伝わってきません。

 

 

話し手の思いが伝わるのは、

話し手が実際に体験したことをもとに話している時です。

 

 

話し手の体験とそこから得られた気付きから、

言葉の重みが生じるのだと思います。

 

 

十分に自分の気持ちと向き合い、この気持ちを伝えたいという動機が、

内なる言葉を伝える原動力となり、外に向かう言葉が磨かれるのだと思います。

 

 

3 常套句を排除する

 

 

3点目は、常套句を排除するです。

 

 

ここまで、抽象的なことが続いたので、最後は具体的なことを記載します。

 

 

メールの文章を作成する際に、「いつもお世話になっております」

という常套句を使用することは多いです。

 

 

 

この常套句は、誰でも使う便利な言葉なだけに、

気持ちや思いが伝わらないというデメリットがあります。

 

 

この常套句のデメリットを避けるためには、

当事者だけが理解できる言葉に置き換えることで、

相手との間合いを詰めるメリットを享受できます。

 

 

例えば、「いつもお世話になっています」を

「先週の打ち合わせ、ありがとうございました」に言い換えれば、

相手に、親近感が伝わります。

 

 

少なくとも、無味乾燥な常套句よりも、相手を引き付けて、

メールの文章を読んでもらいやすくなる効果がえられます。

 

 

当事者同士の言葉を意識して、自分らしい表現に変えることで、

自分の言葉を生み出すことができます。

 

 

自分の思いを伝えるスピーチをする際に、

とても参考になる一冊ですので、ご紹介しました。

 

 

本日も最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

新時代の話す力

1 いろいろな角度から話す

 

 

私は、VOICYという音声メディアを毎日聞いています。

 

 

自分が尊敬しているパーソナリティの話していることから、

やる気や自分が必要な情報をいただいています。

 

 

音声はながら聞きができるのが最大の強みでして、

ランニング、通勤中の車の中、家事をしながら、

VOICYを楽しんでいます。

 

 

このVOICYという会社を創業した緒方憲太郎社長の新刊

「新時代の話す力」を読みましたので、私が気づいたことを3つ紹介します。

 

 

 

1点目は、聞き手にわかりやすく話すために、

いろいろな角度から話すということです。

 

 

伝えるのが上手な人は、「具体と抽象」、「実例と概念」、「例え話」をうまく、

会話に取り入れて話しています。

 

 

具体的なエピソードを話した後に、抽象的な概念にまとめてみたり、

相手がわかっていないと感じたら、例え話で説明してみたり。

 

 

話し手と聞き手は、別の人間なので、持っている知識と経験が異なっているため、

話し手は、自分よがりに話していたのでは、聞き手に伝わらないのです。

 

 

聞き手がわかっていないと感じたら、聞き手にも理解できる例え話をして、

理解を促すという配慮が必要になるわけです。

 

 

私は、弁護士をしているので、ついつい、

一般の方にはわかりにくい専門用語を使ってしまいがちです。

 

 

専門用語を使う場合には、この専門用語は、

こういう意味なのでよと、聞き手が知っている言葉に転換したり、

例えばこういうことなのですよと説明するようにしています。

 

 

日常会話の中でも、「具体と抽象」、「実例と概念」、「例え話」を意識して、

わかりやすい話しができるようにしていきます。

 

 

2 間を制する

 

 

2つ目は、間を制する者が話しを制するです。

 

 

一文と一文の間にしっかりと「間」を作ることで、

話し手の感情や大切にしているポイントが聞き手に伝わるようになります。

 

 

 

間は、聞き手が頭の中で言葉を生み出している時間です。

 

 

間をおくことで、聞き手は、これから大切なことが聞けるんだなと、

聞く準備をしてくれます。

 

 

間をおくことで、聞き手は、「私はどうかな?」と考えます。

 

 

このように、間は、強調したり、聞き手が自分と対話するために、

効果的に使用できます。

 

 

そう、間は聞き手へのプレゼントなのです。

 

 

私は、間をとることを意識していないため、

ついつい、急いで話しているように受け取られてしまいます。

 

 

今後は、日常会話で、間を取り入れることで、

聞き手に、自分の話しをより理解してもらえるようにしていきます。

 

 

具体的には、一文一文の間に、

聞き手があいづちをうてる「間」を意識的に作っていきます。

 

 

3 あいづちのバリエーションを持つ

 

 

3点目は、相手を受け入れるあいづちを繰り返すです。

 

 

この本には、話すことだけではなく、

聞くことについても重要なノウハウがたくさん記載されています。

 

 

その中で、最も印象に残ったのが、あいづちです。

 

 

 

相手に安心感を与えるうなずきやあいづちをするのです。

 

 

「なるほど」、「いいですね」といった、自分に話しが伝わっているという合図を、

相手の話しの合間に、テンポよくいれていくと、

話し手は、気持ちよく話しをすることができます。

 

 

逆に、あいづちがなければ、話し手は、

自分の話はつまらないのかなと不安になって、話しは盛り上がりません。

 

 

会話は、聞き手によってコントロールされていると言っても過言ではないのです。

 

 

この本では、あいづちのレパートリーをいくつか持っておくことが推奨されています。

 

 

適切な場面で、適切なあいづちを使えるようになるように、

自分の好きなレパートリーを5つくらい準備しておくといいようです。

 

 

今のところ、私は、「なるほど」、「そうなんですね」、

「素晴らしいですね」、「ほうほう」を多用しています。

 

 

もう少し、あいづちのレパートリーを増やせるように研究していきます。

 

 

これからの時代に必要なコミュニケーションのスキルを学べる良書ですので、

紹介させていただきました。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

弁護士研修ノート

1 コミュニケーションの重要性

 

 

弁護士原知良先生の

「弁護士研修ノート~相談・受任・報酬請求・課題解決プログラム~」を読みました。

 

 

 

 

私は、弁護士1、2年目くらいの時期に、この本と出会い、

弁護士としての基礎を学びました。

 

 

その後、この本の改訂版ができ、初心にかえったつもりになって、

読んだところ、やはり弁護士にとって必要なことについて、再認識できました。

 

 

名著は、折に触れて読み直してみると、

新しい気付きを得られるので、素晴らしいです。

 

 

それでは、今回この本を読んで、私が得た気付きを3つご紹介します。

 

 

1つ目は、クライアントとのコミュニケーションの重要性です。

 

 

弁護士とクライアントとは、非対等であることを常に意識することが大切です。

 

 

弁護士の立場から見ていると、クライアントとは、同じ人として、

対等に思っていても、クライアントの立場から見るとそうではないのです。

 

 

クライアントの立場からみると、自分は、

法理問題でトラブルをかかえて不安を抱いている素人であるのに対して、

弁護士は、法律のプロで偉い人というように、

非対等な関係であると思っているのです。

 

 

このクライアントの立場からみた非対等な関係を理解しておかないと、

クライアントの感情を理解することができず、

クライアントと信頼関係を築くことが難しくなります。

 

 

この非対等な関係を意識して、クライアントに対して、

心配事を何でも話してもらえるような雰囲気作りをすることが大切です。

 

 

 

また、この非対等な関係を意識すれば、

自分がクライアントの立場であったら、

弁護士に何をしてもらいたいかと、クライアントのサイドから、

自分の判断や助言を考えると、クライアントの満足に繋げられます。

 

 

そして、この非対等な関係を意識した上で、

クライアントとのコミュニケーションの質と量を充実させることが大切です。

 

 

コミュニケーションの質とは、法律の素人であるクライアントに、

専門用語を使わずに、いかに分かりやすく伝えるかです。

 

 

一般の人には、法律用語はとてもわかりにくいので、

難しい言葉を使わずに、わかりやすく説明することが弁護士に求められます。

 

 

コミュニケーションの量とは、クライアントとの信頼関係を維持するために、

適時・適量・適切な情報交換と交流をすることです。

 

 

弁護士から事件の進捗状況について報告がない場合、

クライアントは不安になるので、適宜、

報告・連絡・相談することが重要になります。

 

 

さらに、クライアントの気持ちや感情・不安への対応・激励も重要になります。

 

 

2 弁護士報酬

 

 

2つ目は、弁護士報酬です。

 

 

弁護士は、目に見えない法的トラブルの解決というサービスを提供しているので、

なぜ、これだけの弁護士報酬がかかるのかについて、

クライアントに説明することが難しいことがよくあります。

 

 

事件を受任する際に、弁護士費用をいくらに設定するのかについて、

私は、よく悩みます。

 

 

そもそも、クライアントは、どのような時に、

弁護士の提供したサービスに価値を感じるのでしょうか。

 

 

 

1つは、事件解決を通じて、当初期待していた結果が実現できたときです。

 

 

700万円の請求が認められると予想していたところ、

800万円の判決がとれた場合、

プラス100万円の経済的な利益がクライアントにもたらされます。

 

 

もう1つは、結果が予想どおりにいかなかったとしても、

クライアントから、一所懸命に弁護士ががんばってくれたと言ってくれる事件処理ができたときです。

 

 

事件を通じて、人生への気付きや困難に立ち向かううえでのアドバイス、

お金やビジネスに関する考え方、トラブルの解決の仕方など、

弁護士としての人間的接触から得たものに感動・感謝して、

クライアントが付加価値を感じてくれます。

 

 

私は、最近、経済的利益も大切ですが、心理的利益に対しても、

クライアントが、弁護士のサービスに価値を見出しているような気がしています。

 

 

この心理的利益をクライアントに感じてもらうためには、

もらう報酬以上に仕事をするという日々の習慣の積み重ねが大切です。

 

 

もう1センチだけ、クライアントにプラスになる努力を、常に意識することです。

 

 

これをエクストラマイルといいます。

 

 

エクストラマイルを意識すると、自然に謙虚になり、

クライアントに丁寧に接することができます。

 

 

3 交渉のあり方

 

 

3つ目は、交渉のあり方です。

 

 

弁護士の仕事は常に交渉です。

 

 

弁護士は、相手方弁護士、裁判官、

ときにはクライアントとも交渉しています。

 

 

弁護士が行う交渉とは、

「法的権利・義務並びに経済的・心理的・社会的その他の利害を、

交換及び譲歩の手段を用いて、相互に、

いっそう望ましい法的関係を確立するという見地から、

現存する相違を調整するプロセス」をいいます。

 

 

 

そのため、法的権利義務の背後にある

相手方の経済的・心理的・社会的その他の利害を正確に把握するために、

相手方の話しをよく聞くことが大切です。

 

 

交渉相手は、人であるので、その人の価値観、感情、立場を理解して、

話し合いをしていくことが大切です。

 

 

交渉相手の話しをよく聞き、交渉相手の価値観、感情、立場が理解できれば、

合意可能な着地点を見いだせることがあります。

 

 

弁護士にとって大切にすべき価値観や、

迷ったときに立ち返る判断基準が記載されている名著です。

 

 

ぜひ多くの弁護士に読んでもらいたい1冊です。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

殻を破れば生まれ変わるかもしれない

1 決める

 

 

アチーブメント株式会社の主席トレーナーである佐藤英郎先生の

「殻を破れば生まれ変わるかもしれない」という本を読みました。

 

 

 

私は、アチーブメント株式会社の「頂点への道講座」を受講しており、

今年の1月に、ダイナミックアドバイスコースを受講するのですが、

その講座の課題図書として、この本が指定されておりましたので、

年末年始のお休みの期間を利用して、読み終えることができました。

 

 

それでは、私がこの本を読んで得た気付きを3つ、ご紹介させていただきます。

 

 

1点目は、決めることの大切さです。

 

 

佐藤先生は、この著書において、「自分を後戻りできない状況に置くことで、

前に進むことを決めるのです」とおっしゃっています。

 

 

 

私には、決めることを後回しにして、物事を先延ばしにする癖があります。

 

 

今は忙しいから後からにしよう、

めんどうだからもう少したってからにしよう、

などと決めずに、優柔不断にしていることが割りと多い気がします。

 

 

おそらく、決めることによって、自分にかかる負荷が見えてしまい、

不安や恐れを抱いて、決めることを躊躇してしまうのだと思います。

 

 

しかし、この「頂点への道講座」を受講し、

新しいことに挑戦する際には、

誰にでも、不安や恐れが生じるのですが、

その「不安や恐れを小脇に抱えてやる」と決断して、

行動に移すことの大切さを学びました。

 

 

人間は、感情の生き物ですので、不安や恐れを完全に消し去ることはできません。

 

 

そうであれば、不安や恐れと上手に付き合う術を身につけるのが効果的です。

 

 

この「不安と恐れを小脇に抱えてやる」という言葉を口にすると、

不思議と勇気が湧いてきます。

 

 

2023年は、不安と恐れを小脇に抱えて、

決断して、実行する1年にしたいと思います。

 

 

2 腹を立てないと決める

 

 

2つ目は、腹を立てないと決める、です。

 

 

私は、最近、自分の子供が言うことを聞かないことに、

腹を立ててしまい、子供に怒ることがよくあります。

 

 

 

子供がふざけて、トラブルを起こすと、よく子供に怒鳴っています。

 

 

子供に怒鳴っても、子供に恐怖を与えるだけで、子供の成長によくないですし、

何よりも、怒鳴ってしまった自分に対して、嫌悪感を抱いてしまいます。

 

 

このような怒りの感情への対処法として、この本では、

「腹を立てないと決める」ことが紹介されていました。

 

 

腹が立つ出来事があった場合、怒りを表に出さずに、

「今話しをする目的は何か?」と考えるのがよいようです。

 

 

目的を考えると、怒りに任せて感情的になることが

効果的でないことがよく分かり、冷静になれます。

 

 

子育て真っ最中の私は、腹を立てないと決めて、子供と関わっていきます。

 

 

3 自分を見つめ直す時間を持つ

 

 

3つ目は、自分を見つめ直す時間を持つ、です。

 

 

この本の中で、佐藤先生は、1ヶ月に1度、

自分を見つめ直す時間を持つことがよいと紹介されています。

 

 

私は、弁護士の仕事をしながら、妻と協力しながら、家事をして、

子供2人を育てていますので、忙しく過ごしています。

 

 

忙しさにかまけていると、「あれ、このままでいいのかなぁ」

と自分が見えなくなることがあります。

 

 

佐藤先生は、1ヶ月に1度は、今自分が取り組んでいることや、

本当に自分がやりたいことなどを省みる時間を持つことをおすすめしています。

 

 

私が尊敬している弁護士の先生も、数ヶ月に一度ホテルに一人で宿泊して、

自分自身を見つめ直す時間をとっていると教えてくれたことを思い出しました。

 

 

誰にも邪魔されずに、自分だけの時間を持ち、

日常の現場から離れてみることか有益です。

 

 

私は、出張が多いので、出張の移動時間や、宿泊先のホテルにおいて、

一人になったときには、自分を見つめ直す時間に充ててみたいと思います。

 

 

自分の殻を破って、成長を目指す人におすすめの1冊ですので、

ご紹介させていただきました。

 

 

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。